ある二つの文章が「本質的には同じ内容」とはどういう意味か ~婚活極意増田より~
[概要] ある二つの文章について「同じことを言っている」と受け取る人と「違うことを言っている」と受け取る人がいる。この差が生まれる理由は単純ではなく、文脈の差、装飾と内容の切り分け方、コミュニケーション失敗の解決責任の所在、その他諸々と、複数の観点が関係している。さらには、「論理」などのキーワードに代表されるように、それらの考え方の違いを説明するための語彙そのものが異なっているために、ますます相互理解が難しくなっている可能性がある。
- 序
- 文脈
- 非言語的装飾
- 言語的装飾 > 語調・口調
- 言語的装飾 > レトリック
- 言語的内容 > ロジック
- 内心 vs 行動
- 雑なミラーリング
- 元増1を(部分的に)擁護する
- 「原作者は神」か
- ロジックとレトリックふたたび(元増2の罵倒を擁護する)
- 他の例: 『男を降りる』
- 終わり
- 追記1: 「同じ」とは交換可能であることではない?
- 追記2: 元増2の罵倒を擁護する・再
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倫理や正義を押しつけるのは悪いことなのか ~ ワートリの倫理とヴィーガンの正義
[概要]ある人が倫理的な主張をしたとき、それに対して「押しつけるな」という反応が返されることも多い。このとき、両者のメタ倫理観に違いがあるのではないかと考えてみることで理解が進む可能性がある。
- 序
- 何について考えるか
- 用語整理: 道徳? 倫理? 正義?
- ワールドトリガーと倫理
- 倫理とは議論の余地のないものであるか
- 倫理は「お気持ち」とは違うのか
- 倫理とは主観的なものであるか
- 倫理を押しつけるな派と別にいいだろ派はそれぞれ一枚岩なのか
- 倫理とは相対的なものであるか
- 倫理に権威はあるのか
- ヴィーガンと正義
- 正義を他人に要求するのは悪いことか
- 正義を要求することは当たり前なのか
- 正義を要求することは暴力なのか
- 正義を押しつけと感じるのはなぜか
- 正義を要求することの是非と正義そのものの是非は別問題か
- 正義とはヤバいものなのか
- 正義とは発明するものなのか
- 正義とは理論化するものなのか
- 参考書籍
- 道徳は実在するか/そもそも道徳とは何か
- 倫理は相対的なものであるか(再び)
- おわりに
- 追記: ブコメ反応
- 人気コメント
- その他のコメント
- 脚注
テロと非テロのあいだ ~ あるいは言葉の定義と目的について
[概要]言葉の定義のしかたには様々な種類が存在し、それぞれ適した用途と限界がある。定義で揉めた場合は、まず何のために定義するのかを意識するとよい。さらには、議論のそもそもの目的を再確認して進め方を考えれば、定義自体は必ずしも主要な論点にはならない。
- 序
- この記事について
- 注
- 定義の種類
- 概観
- 辞書的定義
- 辞書的定義とは
- 辞書的定義の限界
- 規約的定義
- 規約的定義とは
- 規約的定義の例
- 規約的定義の限界
- 記述的定義
- 記述的定義とは
- 記述的定義の限界
- その他の定義
- ゴールの再確認
- その定義は目的にかなうのか
- 目的に向けて、議論すべき論点は何か
- より俯瞰的な議論
- おわりに
- まとめめいたもの
- 類似の話: 差別か否か
- 脚注